総持寺(そうじじ)は、西国三十三ヶ所観音霊場の第22番札所です。阪急京都線「総持寺駅」から徒歩わずか3分という抜群のアクセスの良さも魅力のひとつ。境内は静かで落ち着いた雰囲気に包まれており、都市部にありながら心が洗われるような参拝ができます。また料理の神様・包丁の神様としても知られており、料理人や飲食業に携わる方々の参拝も多い特別なお寺です。

今回で3回目の訪問です。庭は丁寧に整備され、敷地内にカフェもできてました。参拝するだけで心が清らかになります。


基本情報

項目内容
山号・寺号補陀洛山 總持寺(ほだらくさん そうじじ)
札所西国三十三ヶ所 第22番
宗派高野山真言宗
本尊千手観世音菩薩
住所大阪府茨木市総持寺1-6-1
拝観時間9:00〜17:00
拝観料無料
駐車場あり(有料)
アクセス阪急京都線「総持寺駅」から徒歩約3分

歴史・ご由緒

總持寺の創建は886年(仁和2年)。その開基にまつわる伝承が非常にユニークです。

藤原山蔭(ふじわらのやまかげ)という貴族が幼い頃、父とともに船で淀川を渡っていた際に、誤って川に落ちてしまいました。そのとき一匹の亀が現れ、山蔭を助けて岸まで運んでくれたといいます。

長じて山蔭は摂津の国司となり、ある日また川のほとりで漁師が亀を捕まえているのを見かけました。かつて自分を助けてくれた亀への恩義を思い、漁師から亀を買い取って川に逃がしてあげました。するとその夜、夢の中に観音様が現れ「汝の父母への孝心と慈悲の心に感動した。この地に堂を建てよ」とお告げがありました。

山蔭はお告げに従い、この地に千手観音像を祀るお堂を建立。これが總持寺の始まりとされています。

また山蔭は料理の技術を体系化したことでも知られており、日本料理の祖・包丁道の祖として「山蔭流庖丁式」を伝えたと言われています。そのため總持寺は料理上達・包丁の神様として信仰を集め、毎年4月18日には「山蔭流庖丁式」という神事が行われます。


境内の見どころ

山門(仁王門)

参道を進むと現れる堂々とした山門。左右に阿吽の仁王像が安置されており、その迫力ある表情が参拝者を出迎えます。

本堂

本堂には御本尊の千手観世音菩薩が祀られています。厨子の中に収められた秘仏で、普段は直接拝むことはできませんが、その存在感は圧倒的。

亀の像

境内には創建の由来にちなんだ亀の像があります。かつて山蔭を助けた亀の伝承を偲ぶこの像は、参拝者に親しまれるスポット。

庖丁塚

料理の神様として知られる總持寺ならではの庖丁塚があります。使い古した包丁への感謝と供養のために建てられたもので、料理上達を願ってお参りする方も多く見られます。


御朱印情報

項目内容
御朱印の種類西国三十三ヶ所 第22番
御詠歌の御朱印あり
初穂料500円
受付場所本堂向かいの納経所
受付時間9:00〜17:00

御詠歌:「父母の恵みも深き総持寺 ほとけの誓いたのもしの身や」

左の御朱印はご本尊さんの御朱印で、平成28年11月13日のものです。真ん中は昭和61年8月21日。右は令和8年に参拝した時にいただいた限定の御朱印になります。最近はどこのお寺や神社でも華やかな御朱印が増えています。

御朱印は同じ神社やお寺でも、書く人が違うと違った感じになります。参拝した証にいただく御朱印は神仏とのご縁の記録です。御朱印の日付と撮った写真を見返すことで、思い出にもなります。


アクセス


まとめ

駅から徒歩3分という便利さながら、境内に入ると静寂に包まれた總持寺。料理の神様という個性的なご利益と、亀にまつわる温かい創建伝説が印象に残るお寺です。西国三十三ヶ所の巡礼中の方はもちろん、料理が上手くなりたい方にも特別な意味を持つ参拝になるはずです。

訪問のベストシーズン: 春(4月の庖丁式)・通年参拝しやすい